外壁塗装|職人に工事前ご祝儀(現金)必要?不要? 塗装会社が解説

【外壁塗装】工事前にご祝儀(現金)は必要?不要? 塗装会社が解説

越谷市の長持ち外壁塗装専門店、株式会社ワイエス塗装リフォームです。お読み頂きありがとうございます。

 

さて、外壁塗装や屋根塗装の工事が始まる際、「職人さんにご祝儀(心付け・チップ)のような現金を渡した方がいいのだろうか?」と悩まれる方は、今でもいらっしゃるようです。

 

結論からお伝えすると…、

塗装工事においてご祝儀は不要です。

渡さなかったからといって、工事の質が変わることも、失礼にあたることもございません。

 

とは言え、昔は確かに「ご祝儀文化」が存在していましたし、それなりの理由もあったようです。また、現代の塗装工事が当時と大きく変わっている点も、知っておいていただきたいところです。この記事では…、

  • なぜ今はご祝儀が不要なのか
  • 渡すことで起こり得る困りごと
  • 職人が本当に嬉しいと感じること

を、塗装会社の立場から分かりやすくご説明いたします。

余計なお気遣いをなさらず、安心して工事をお任せいただくための参考になれば幸いです。

 

 

 

 

【第1章】なぜ現代の塗装工事ではご祝儀が不要なのか?

なぜ現代の外壁塗装工事ではご祝儀・心付け・チップのような現金・金銭が不要なのか?

現代の塗装工事において、着工時のご祝儀(心付け・チップ)のような現金は必要ございません。

これはマナーの変化というより、工事の仕組みそのものが変わった結果です。現在の塗装工事では工事費用の中に…、

  • 職人の人件費
  • 現場管理費
  • 品質を保つためのコスト

が全て含まれています。

今の塗装職人は「ご祝儀をいただくこと」を前提に仕事をしていません。棟梁個人が現場を一任される形ではなく、会社として工程管理・品質管理・責任を負うのが一般的です。そのため、お施主様から直接金銭を受け取る場面自体が想定されていないのです。

 

「ご祝儀を渡さないと手を抜かれるのでは?」と不安に思われる方もいらっしゃるようですが、現在の塗装工事では工事内容・仕上がりは契約と管理によって担保されています。むしろ、ご祝儀の有無で対応が変わるような業者であれば、業者選びを間違えたと言えるでしょう。

 

塗装工事は、気持ちではなく約束と仕組みで品質を守る時代です。だからこそ、現代の塗装工事ではご祝儀不要なのです。

 

 

 

【第2章】ご祝儀文化が生まれたワケ(昔の話)

着工時にご祝儀を渡す文化があった頃(昭和)のイメージイラスト

ご祝儀や心付けの文化は、決して根拠の無い慣習ではなかったようです。むしろ、当時の工事の仕組みを考えると、非常に合理的な文化だったと言えるかもしれません。

 

昔の建築工事では、現場を取り仕切るのは「棟梁」と呼ばれる職人でした。棟梁は、工程管理・職人の手配・品質の判断までを一手に担い、現場の出来は、ほぼ棟梁の腕と采配に委ねられていました。そのため施主は…、

  • 「うちの現場をよろしくお願いします」
  • 「無事に工事が進むように」

という気持ちを込めて、棟梁にご祝儀を渡していたのです。

このご祝儀は単なる謝礼というよりも…、

  • 棟梁の裁量で使える現場運営費
  • 現場を円滑に進めるための気配り費
  • 職人たちの士気を高めるための飲み代

として使われることが多くあったようです。

つまり当時のご祝儀は、工事の質や職人同士の人間関係を円滑に保つための仕組みの一部だったと言えます。ただし、この文化は「棟梁個人に現場の全てが委ねられている」という前提があってこそ成り立っていたと言えるでしょう。

 

ご祝儀文化がいつまであったのか?は諸説ありますが、バブル崩壊後(1990年代前半)くらいから徐々に減り始めたと言われています。それから職人の社員化などもあり急速に形骸化、2000年代前半にはほぼ自然消滅したようです。私は2005年から塗装業界で働き始めましたので丁度ご祝儀文化が無くなった頃。なので「ご祝儀って何???」という感覚です。

 

 

 

【第3章】今の塗装工事が昔と違う理由

現代の塗装工事は工事の質を仕組みで支えるので職人へのご祝儀は不要なのです

現代の塗装工事は、昔のように職人個人の裁量に大きく依存する形ではありません。多くの場合、会社組織として工事を請け負い、管理・責任を持つ体制になっています。工事の流れや品質は…、

  • 事前の打ち合わせ
  • 書面での契約内容
  • 工程管理、検査

によって管理され、現場任せにならない仕組みが整っています。

また、職人は会社の社員や協力業者として仕事をしており、人件費や必要な経費はあらかじめ工事費用に含まれています。そのため、お施主様から直接ご祝儀のような金銭を受け取ること自体を想定していません。

 

昔は、棟梁が現場をまとめ、職人を動かし、判断する立場でした。一方、現在は会社がその役割を担い、品質や対応のバラつきが出ないよう仕組みで管理しています。

 

このように、工事の質を「人」ではなく「仕組み」で支えるのが現代の塗装工事です。だからこそ、ご祝儀という個人への裁量金は、今の工事の形には合わなくなったのです。

 

 

 

【第4章】ご祝儀を受け取ることで起き得る困りごと

塗装の工事現場ではご祝儀はかえって問題を引き起こす

ご祝儀は善意から渡されるものですが、現代の塗装工事の現場では、むしろ困りごとの種になります。

 

まず多いのが、

受け取れずに気まずくなってしまう

会社として金銭の受け取りを禁止している場合も多く、お施主様のご厚意を無下にする形になってしまうことがあります。

 

また、職人が複数人いる現場では、

「誰が受け取る? どう分ける?」という問題が生じ職人同士の不公平感につながる

これは現場の雰囲気や士気、チームワークに影響しかねません。

 

さらに、金銭を受領してしまうことで…、

  • 「これで対応が良くなるのではないか」
  • 「他の現場よりも丁寧に仕上げてくれるのでは」

と、お施主様に余計な期待を抱かせてしまいかねません。

塗装工事に限りませんが、本来の工事というものは誰のお宅であっても、同じ品質・同じ姿勢で行われるべきものです。ご祝儀の有無によって印象や対応が変わるようでは、健全な工事とは言えません。

 

善意だと分かっていても、ご祝儀をいただいた瞬間「お金を渡さなければ、ちゃんと仕事をしないと思われたのかもしれない」と、胸に引っかかる職人もいるでしょう。

 

こうした理由から、現代の塗装工事では、ご祝儀は「有難い気持ち」でありながらも、結果的に問題の原因になってしまうのです。

 


 

お茶出しくらいはいいんでしょう?

いえ。これも多くの塗装会社で「お茶出しはご無用です」というスタンスです。水分は職人が各自で用意するのが今は普通となっています。加えて休憩のタイミングも工程によってマチマチです。せっかくのお施主様の心遣いが「かえって作業効率や施工品質の低下に繋がりかねない」という側面もあり、最近の塗装会社は「お施主様からのお茶出し」を前提にして動いておりません。

外壁塗装で職人さんにお茶を出した方が良い?
お茶出し問題については別記事で詳しく書いております。
▶︎【外壁塗装】工事中のお茶出しは必要?不要? 正解と職人の本音とは

 

 

 

【第5章】職人が嬉しいのは「ご祝儀」ではありません

塗装職人や塗装会社がご祝儀よりも嬉しいのは「Googleへの口コミ」

職人にとって嬉しいことは、必ずしも金銭的なものではありません。

日々多くの現場を経験しているからこそ、次のようなことが何よりありがたいと感じています。

 

気持ちの良い挨拶

朝や帰り際に一言いただけるだけで、現場の空気は大きく変わります。

 

工事を信頼して任せてもらえる

細かな部分まで疑われ続けるより、任せていただける方が、職人は本来の力を発揮しやすくなります。

 

普段通りに接してもらえる

特別扱いされるよりも、自然な距離感の方が、現場は落ち着いて進みます。

 

もう1つ、これは少し本音になりますが、

工事後にGoogleなどに口コミを入れていただけると本当に嬉しいです

実はこれ、どの塗装会社も心から渇望しているものです。現場で真面目に仕事をした結果を、第三者の目線で評価してもらえることは、職人にとっても会社にとっても、何よりの励みになります。

 

ご祝儀よりも、「頼んでよかった」「安心して任せられた」その一言が、次の仕事への力になります。

 

 

【最後に】当社のご祝儀ポリシー

本記事「外壁塗装の工事前にご祝儀(現金)は必要?不要?」を執筆した塗装会社(越谷市)の代表取締役社長

当社では、塗装工事の着工時であろうが完工後であろうが…

ご祝儀・心付け・チップ等の現金は一切不要と考えております。

その理由は、工事の品質や対応を、お施主様からの金銭的なお気遣いで左右されたくないからです。どのお客様に対しても、同じ基準・同じ姿勢で工事を行うことが、プロとして当然と考えています。

 

工事費用には、必要な人件費や管理費、品質を保つためのコストを全て含めています。追加のお気遣いをいただいても、やるべき仕事は変わりません。むしろ、余計なお気遣いをなさらず、 安心して工事をお任せいただける関係を大切にしたいと考えています。分からないことや不安な点があれば、遠慮なくお声がけいただくことが、何よりありがたいことです。

 

塗装工事は、決して安い買い物ではありません。だからこそ、気持ちの部分まで含めて、「頼んでよかった」と思っていただける仕事を積み重ねていきたい。それが、当社の変わらない考え方です。

 


 

 

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