ナフサショックで外壁塗装が値上がり。収束まで待つべき?

ナフサショックで外壁塗装が値上がり。収束まで待つべき?

越谷市の長持ち外壁塗装専門店、株式会社ワイエス塗装リフォームです。お読み頂きありがとうございます。

現在、ナフサショック(中東・ホルムズ海峡情勢)の影響により塗料やシンナーなどの材料価格が上がり、外壁塗装の価格にも影響が出ています。

  • 「今外壁塗装を頼むと高いのか」
  • 「落ち着くまで待った方がいいのか」

そう迷われる方も多いのではないでしょうか。

ただし、判断すべきなのは価格だけではありません。

 

お家の状態によっては、待ってもよい場合もあります。

反対に、雨漏りや劣化の心配がある家は、早めに動いた方がよい場合もあります。

 

この記事では、現在の外壁塗装価格と、今すぐ動くべき家・待ってもよい家の違いについてお伝えしてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

【第1章】ナフサショックで外壁塗装の価格が上がる理由

ナフサショック時に外壁塗装を検討する家主さんと相談に乗る塗装会社

現在、外壁塗装の価格は平常時よりも上がっております。その大きな理由が…

 

塗料やシンナー等の原料「ナフサ」の供給不安です。

ナフサとは、原油から作られる石油化学原料の1つでして…、

  • 塗料
  • シンナー
  • 硬化剤
  • シーリング材
  • 防水材
  • 養生材
  • 容器など

外壁塗装に使う多くの材料がナフサ由来の原料と関係しています。

つまり、ナフサが不足すると「塗料だけが少し高くなる」という話では済みません。塗装工事に必要な材料全体の価格や供給に大きな影響が出てしまうのです。

 

日本で必要なナフサのうち、国内生産で賄えるのは約4割、残り約6割は輸入頼み。

その輸入ナフサの調達が不安定になると、国内で生産される限られたナフサに需要が集中します。

必要な量に対して材料が足りないため、価格が上がり、供給も不安定になるというカラクリです。

 

非常に大雑把な話をすれば、現在の日本では国内生産分の4割のナフサだけで回しています。

単純に考えて塗装業界に回ってくるのも4割。つまり平常時の4割ほどの塗装しか出来ないという状態です。

 

当然のように、ナフサ由来の製品は塗装業界だけで使われているワケではございません。

  • 医療用品
  • 食品包装
  • 生活インフラ
  • 自動車部品
  • 電気製品など

社会を支える様々な分野で必要とされています。

特に命に関わる医療分野には優先的に回されている可能性が高いと考えるのが自然でしょう。

残念ながら塗装の優先度は医療関係よりも低いと考えられるため…

 

いいとこ平常時の2〜3割程度しか、塗装資材向けには供給されていない可能性が高いです。

この数字は我々の最近の体感と一致します。

 

現在の値上がりは、単なる便乗値上げではございません。

材料そのものが入りにくくなり、必要な時に必要な量を確保しづらくなっていることが大きな原因なのです。

 

 

 

【第2章】今の外壁塗装は平常時より2割ほど高くなっている

ナフサショックで資材が2割高騰し考え込む塗装職人

では、実際に外壁塗装の価格はどれくらい上がっているのでしょうか。

お家の大きさ、傷み具合、使用する塗料、シーリング工事の量などによって金額は変わりますので、一概には言えませんが…

 

平常時は100万円前後の一般的な戸建て外壁塗装は、現在120万円前後になる可能性が。

条件によっては、130万円以上になるケースも考えられます。

 

外壁塗装の費用には、塗料代だけでなく、足場代、人件費、養生、下地処理、シーリング材、運搬費、管理費などが含まれています。その中で材料費は、総工費のだいたい2〜3割です。

 

つまり、100万円の工事であれば、その内の材料費は20万〜30万円ほどというイメージです。

材料全体が2〜3割値上がりすれば、単純計算でも数万円から10万円近い影響が出ます。

 

だったら110万円で済むのでは? とお考えになられるかもしれませんが…

  • 「万が一、途中で材料が足りなくなったら困る」
  • 「追加発注しても届くまでにどれほど待たされるか分からない」
  • 「同じ塗料や同じ色を後から確保できないかもしれない」

こういった不安があるため…

 

塗装会社としては通常よりも多めに材料を確保する必要があります。

つまり、今の外壁塗装の値上がりは、単に「塗装資材が上がったから」だけが理由ではないのです。

(もちろん見積り時には塗装面積を計測して必要数量を算出しているワケですが、工事が始まってから思わぬ追加のご依頼を頂いたりと現場での仕事は計算通りに運ばないことが多々ございまして。)

 

もちろん、すべての塗装工事が一律に2割上がるわけではありません。

傷みが少なく、材料の使用量も少ない工事であれば、上がり幅は小さく済むこともあります。一方で、屋根塗装、シーリング打ち替え、防水工事、溶剤系塗料を使う工事などでは、影響が大きくなる場合があります。

 

つまり「今はいつも通りの価格で、いつも通りに工事できる時期ではない」ということです。

 

だからこそ、現在の外壁塗装では金額だけでなく「材料が確保できるか? いつ工事に入れるか? どの仕様なら無理なく施工できるか?」も含めて判断する必要がある状況となっております。

 

 

 

【第3章】ナフサショックが落ち着けば外壁塗装は安くなる?

ナフサショックが収束すれば外壁塗装の価格も下がるのでは?と考える家主さん

ナフサショックが落ち着けば、外壁塗装の価格は安くなるのでしょうか。

結論から言えば、現在の異常な価格上昇はいくらか落ち着く可能性があります。

ただし、ナフサショック以前の価格まで戻るとはお考えにならない方が良いでしょう。

 

ナフサの輸入が平常通りに戻れば、塗料やシンナーなどの原料供給は少しずつ改善していくと考えられます。

材料が確保しやすくなれば、塗装会社も多めに材料を押さえる必要がなくなります。「不足分を追加発注できないかも。同じ材料を後から確保できないかも。」という不安が無くなるためです。その分、現在よりは工事価格が落ち着く可能性があります。

 

ただし「元の価格に戻る」という意味ではございません。

塗装の総工費は塗料やシーリング材・シンナーなどの価格は、ナフサだけで決まっているわけではありません。物流費・人件費・電気代・容器代・製造コストなど、様々な費用が関係しているからです。

 

また、塗装業界に限らず昔から「一度上がった建築資材の価格が元に戻った試しが無い」というのが現場の実感です。

そのためナフサショックが落ち着いても、平常時100万円前後だった工事が、また100万円前後へ戻ることは無いでしょう。「現在120万円前後になっている工事が、多少落ち着くかもしれないといった程度」とお考えになって頂くのが現実的だと思います。

そのため…、

 

「ナフサショックが落ち着けば安くなるはず」と期待してお待ちになるのは、少し危険です。

 

今すぐ塗るべき家なのか。少し待っても大丈夫な家なのか。

まずは建物の状態を見て判断することが大切です。

 

 

 

【第4章】ナフサショック収束まで待ってもいいお家とは?

外壁塗装はナフサショック収束後でも問題ない健全なお家。

そもそも全てのお家が、今すぐ外壁塗装をした方がいいワケではありません。

お家の状態によっては、少し時期を伸ばしてもよい場合があります。

たとえば…

  • 外壁に大きなひび割れがない。
  • シーリングの切れや隙間がほとんどない。
  • 雨漏りの心配がない。
  • 屋根や外壁の傷みが目立たない。
  • 前回の塗装からそれほど年数が経っていない。

こうした状態であれば、慌てて今すぐ工事をしなくてもよい可能性があります。

現在は材料の供給が不安定で、価格も高くなっています。そのため、緊急性の低い工事まで無理に進める必要はありません。

 

ただし、「待つ」と「放置」は違います。

見た目は綺麗でも、外壁材の種類や日当たり、水はけによって傷み方は変わります。

ですので、待つ場合であっても、一度状態を確認した上で判断された方が良いでしょう。

 

専門業者が見て「今すぐ大きな問題はなさそうだ」と判断できるのであれば、ナフサショックが落ち着くまで様子を見るのも現実的な選択だと考えます。

 

 

 

【第5章】早めに動いた方がいいお家とは?

ナフサショックの収束を待たず外壁塗装に向けて動き出した方が良いお家

一方で、ナフサショックが落ち着くまで待たない方がいいお家もあります。

それは、すでに外壁や屋根の傷み・劣化が進んでいるお家です。

たとえば…

  • 雨漏りしている、または雨漏りが心配。
  • シーリングが切れて、外壁の継ぎ目に隙間がある。
  • 外壁に大きなひび割れがある。
  • 外壁材が水を吸っている。
  • 屋根の傷みや鉄部のサビが目立つ。
  • 前回の塗装からかなり年数が経っている。

このような状態であれば、価格が落ち着くのを待っている間に、建物の傷みがさらに進む可能性があります。

 

外壁塗装は、見た目を綺麗にするだけでなく、雨水や紫外線から建物を守るための工事です。早い段階なら塗装やシーリング工事で済んだものが、先延ばしにしたことで、外壁材の張り替えや下地補修まで必要になることもあり得ます。

 

また現在はご相談をいただいても、材料の確認や確保・工事時期の調整に平常時より時間がかかるため、すぐに工事に入れるワケではございません。だからこそ、ご心配のあるお家は早めに動かれることをオススメいたします。

 

ここで言う「早めに動く」とは、すぐに契約するという意味ではありません。

まずはお家の状態を確認し、今すぐ工事が必要なのか、少し待てるのかを判断することです。

今は頼んでもすぐ工事できる時期ではないからこそ、点検や相談だけでも早めに進めておくことが大切だと考えます。

 

 

 

【まとめ】今すぐ契約より、まず状態確認を

本記事「ナフサショックで外壁塗装が値上がり。収束まで待つべき?」を執筆した塗装会社(越谷市)の代表取締役社長

ここまでお読み頂きありがとうございました。

現在の外壁塗装は、平常時より価格が高く、材料の確保にも時間がかかりやすい状況です。

そのため…、

  • 「今頼むべきか」
  • 「ナフサショックが落ち着くまで待つべきか」

と迷われるのは当然だと思います。

ただ、大切なのは価格だけで判断されないことです。

 

緊急性の低いお家であれば、少し時期を見るという選択もあります。

一方で、雨漏りの心配があるお家、シーリングが切れているお家、屋根や外壁の傷みが進んでいるお家は、待っている間に劣化が進む可能性があります。

 

今すぐ塗るべきか、少し待てるのかは、お家の状態によって変わります。

だからこそ、まず必要なのは契約ではなく、状態確認です。

 

今は、頼めばすぐに工事できる時期ではありません。ご心配がある方は、早めに相談だけでもしていただければと思います。

その上で、「今動くべきか、少し待てるのか」を塗装会社と一緒に考えて頂けたらと思っております。

 

2026年6月10日(水) 株式会社ワイエス塗装リフォーム 板垣 佑輔

 


 

塗装会社が本音で語る、保証と保証書の真実。
この状況下での塗装会社選定方法については別記事で書いております。
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この状況下での当社の対応方針については別記事で書いております。
▶︎ 中東情勢に起因する塗装資材の供給不安定への対応

 


 

 

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